口唇の皮が肥厚する原因

剥脱性口唇炎で悩む人の中には、皮が分厚くボコボコになっている人がいる。

本人はもとより、皮膚科医もなぜこのような異常な形態になるのかという原因がわかっていないことが多々ある。

皮が分厚くボコボコになる原因について、ようやく答えがわかった。

剥脱性口唇炎で皮が分厚くボコボコになって黄色みがかってくるタイプは

1.口唇から浸出液が出ている
2.口唇の皮が弱く水分でふやける⇒乾燥するを繰り返し、皮の状態が異常になる

の2種に大きく分類することができる。

滲出液が出る場合には、なぜ滲出液が出ているのか?

たとえば細菌感染や真菌感染、あるいは口唇の毛細血管の拡張(炎症やアレルギー)、外用薬にかぶれている、紫外線によるアレルギー反応などの原因を考え、その原因を徹底的に除去しながら、滲出液を食い止める漢方を使用する。

口唇の皮が弱く水分でふやける場合には、口唇の皮が強くなるような漢方に水分でふやけるのを防ぐ漢方を併用する。

このように原因をきちんと特定した上で適切な処置を行うと、今まで散々様々なことを試したにもかかわらず一向に改善しなかったボコボコの状態から離脱することができるようになる。

ただし離脱したからと言って、すぐに普通の口唇に戻ることは少なく、バリア機能の低下を底上げする漢方などを辛抱強く使っていくことで、ようやく以前のようなきれいな口唇になっていくのである。

口唇の皮が異常に分厚くボコボコになり、黄色みがかる状態に悩んでいる方々には、上述のような原因があることをぜひ知っておいてほしいと思う。