口唇のケアについて

口唇の皮を剝がしてよいか

化膿性口唇炎の場合は、化膿した部分は適宜剥がし、患部の消毒や抗生物質の外用薬塗布を行う必要があります。
リンパ液が漏出している場合には、漏出したリンパ液が固まるため、口唇の見た目が非常に悪くなることがあります。しかしそれが気になるからと言って剥がしてしまうと組織の修復が間に合わず、いつまで経ってもリンパ液の漏出が治まらず、症状が改善しなくなるため、そのような場合にはなるべくリンパ液が付着した皮を剥がさないようにしてください。
一方、リンパ液の瘡蓋が唾液や飲食物などを吸着し、患部が非常に汚れている場合は、その汚れが原因で免疫反応が起こり、一向に症状が改善しなくなるケースもあります。その場合には逆に剥がして清潔を保つ処置をする必要があります。

浸出液が出ている剝脱性口唇炎の場合、口唇を物理的に剥がすことによる炎症を助長する場合、または物理的に剥がすことによって炎症を鎮静させる場合など、状況によって対処が異なってきます。また浸出液が出てない剥脱性口唇炎の場合でも、剥がすことで一時的に見た目は良くなったとしても、その刺激が原因となって改善が遅くなることもありますし、逆に剥がすことによって外的刺激の侵入による弊害を軽減し、症状の改善につながる場合もあるため、基本的には剥がすべきか否かに関しては、こちらからの指示を仰いでいただければと思います。

間違っても自己判断で手などで無理に剥がすような行為は避け、どうしても剥がさなければいけない場面などがあるときには、入浴中に湯船にじっくり使ってふやかして剥がす、ワセリンなどの油分をたっぷりつけて油分でふやかして剥がす、もしくは浮き上がっている皮を毛バサミなどで丁寧にカットすることを推奨しております。

※ 口唇のケアについて、医師の指示がある場合は、その指示を最優先していただきます。

ワセリンなどの保湿剤の使用について

急性口唇炎の場合には、医療機関による治療を最優先し、ステロイドなどの抗炎症剤、抗生物質などを使用します。
剥脱性口唇炎の場合、薬用リップなどの成分が炎症を助長する恐れがあるため、それらの使用は推奨しておりません。

これまでの経験では、外用薬は必要な時以外は使用しなくても大丈夫なケースが多く、仮に使用が必要な場合でも症状の改善とともに自然に使用しなくなっていくことがほとんどです。
紫外線などで悪化する可能性がある場合には、日焼け止め成分が入ったリップを推奨することもあります。

相談者の症状によって、使用するワセリン、リップ、日焼け止めなどの種類、使用回数、使用するタイミングは異なりますので、使用の可否等に関しては相談の中で確認するようお願いします。がっている皮を毛バサミなどで丁寧にカットすることを推奨しております。