剥脱性口唇炎の改善には、相談者の協力が必要不可欠
画像に関して
剝脱性口唇炎の改善を効率的に行うためには、漢方薬やサプリメント、外用薬の使用の有無にかかわらず、『毎日の口唇画像』が必要となります。
繰り返しになりますが、剝脱性口唇炎の病態は千差万別で相談者ごとの差異が確実に存在します。
したがって口唇の画像がなければ、それぞれの病変特徴を把握することが困難となり、アドバイスを含めた相談を行うことはできません。
そういった意味からすれば、相談者ご自身の協力が必要不可欠となります。
当薬局では、相談者ごとに画像を整理し、相談時には短い期間の口唇の変遷を確認するのみならず、過去の画像を遡って確認し、アドバイスの実践ならびに漢方薬やサプリメント、外用薬の使用によっての変化を観察し、刻々と変化する病態に適宜合わせて微調節を行いながら、症状の改善に全力を尽くしています。
そのため、画像が粗雑な場合あるいは、撮影枚数が極端に少ない場合には、過去に遡っての経過の変遷はもちろん、短期間での変化、詳細な現状の病態把握を行うことができず、大雑把なイメージとなってしまいます。
病態把握が大雑把になればなるほど、そのアドバイスや処方する漢方等に関しても大雑把なものでしかなくなるため、できるだけ鮮明な画像を毎日撮影するようにお願いします。
画像の撮影方法が分からない、撮影した画像で問題ないかどうかなど、ご不明な点があれば、その都度スタッフにお問い合わせください。
長期間の相談となることが多い剥脱性口唇炎において、毎日欠かさず画像を撮影していただくことは相談者の負担となることも重々承知しておりますが、何よりも重要な項目となりますので、ご理解くださいますようお願いします。
自然治癒力を最大限に発揮するために必要な日常生活の改善に関して
いくら高価な漢方薬を使用しても、口唇の状態にあった外用薬やケアを実践しても、相談者の日々の日常生活に大きな問題点があれば、その症状の改善はかなり難しくなります。
逆に日常生活が相談者の自然治癒力を最大限に発揮することができる状態であれば、口唇の症状はスムーズに改善する可能性が非常に高くなります。つまり、剝脱性口唇炎には、相談者の生活環境や生活習慣が大きく影響を及ぼしているのです。
したがって当薬局では、初回相談において専用のカルテの記載および店頭(もしくは電話)で問診を行い、現状をお伝えすると同時に最優先で見直してほしい生活習慣上のポイントを重点的にアドバイスします。
注意点
剝脱性口唇炎の相談者は、当疾患に対して多大な不安や悩みを持っています。それがすでに大きなストレスとなっている中、いくら治療の一環とはいえ、さらなる負担を強いるのは本末転倒な結果となる可能性もあります。
生活習慣を見直しは、実践すればすぐにわかりますが、今までの習慣を変えることは、それだけでかなりのストレスになります。
習慣化することができれば、何のことはないことでも、最初は窮屈な毎日に感じられ、それを続ける意味を自問自答することで、剝脱性口唇炎に対するストレスが増大する可能性も否定できません。
とくに実践したからと言って短期間で改善を望めるものではないため、継続するには相談者の理解と根気が必要になってきます。
これらの状況を踏まえ、当薬局では、できる限り負担のない範囲でストレスもかからず、かつ症状改善に有効な手段として作用するように、それぞれの相談者に応じたものになるように工夫していきます。
相談者においては、それらのアドバイスをまずは実践していただき、実際にそれがストレスにならないかどうかと無理なく習慣化できるかどうかを試してもらいます。
問題がなければ、そのまま継続してもらいます。
逆にどこかで習慣化することが難しかったり、ストレスになるような要因が生じた場合には、次の相談時に報告をしてもらうことで、問題点を洗い出して再度相談者の環境にフィットしやすい形に適宜変化を加えていきます。
これらを根気強く計測することで、生活習慣の見直す範囲をゆっくり、そして確実にステップアップさせ、時間をかけながら口唇の状態が改善するようにもっていきます。
またこれら見直しは、剝脱性口唇炎のみならず、普段の相談者の体調にも変化を与え、精神面・身体面の身体の不調を改善してくれる副次的効果も見込めるため、できる範囲で積極的に取り組んでいただければと思います。
漢方薬やサプリメントの服用、外用薬の使用について
現在、当薬局では漢方やサプリメント、外用薬を使用しつつ、改善に取り組んでいる方がほとんどです。
漢方やサプリメントの服用
漢方やサプリメントの服用漢方薬やサプリメントをお渡ししている場合、毎日毎日、決められた回数と時間にそれらを服用するのは本当に大変だと思います。
しかしながら、剝脱性口唇炎を治すという強い意志の元、継続して服用する方が多く、こちらでも少しでも早く確実に改善に持っていけるように毎回画像を確認しながら微調節を繰り返しています。
もちろんこれらの服用が相談者のライフスタイルと合致していなければ、それ自体がストレスとなり、継続が困難になることもあると思います。そのため内服は1日3回を基本にしておりますが、1日2回の服用にその回数を減らしたり、服用時点を工夫したりすることは可能です。
※その場合は、気兼ねなくスタッフにお申し付けください。
また旅行へ行く場合、外食が続く場合、風邪を引いた場合、体調を崩して他の薬を併用しなければならない場合等、漢方やサプリメントを服用できない場面も出てくると思いますが、そのような場合は無理強いすることはありませんので、ご自身のライフスタイルに合わせて無理なく継続するようにしてください。
漢方薬やサプリメントの服用中の疑問、たとえば風邪をひいているときには中止したほうが良いかどうか、クリニックで処方された薬との併用は可能かどうか等、分からないことがあれば、随時ご連絡ください。
当疾患の改善は年単位での時間がかかることが多いため、継続する意思はあるものの毎月の経費等の都合で続けられない場合や減額が必要な場合にも、できる限り、ご対応しますので気兼ねなくご相談ください。
剥脱性口唇炎になった場合の唇のケアの方法
剝脱性口唇炎の場合には、ほとんどの相談者から「今の自分に合ったケア」についての相談があります。
例えば…
- 口唇の皮は自分で剝がしてもよいのか?
- リップやワセリン、その他の外用薬を使用してもよいのか?
- その場合には、どんなリップやワセリンがいいか(商品名を教えてほしい)
- 外用薬を使用するタイミングや回数
- 食事や飲料、入浴、洗顔、歯磨きなどで唇の皮がふやけた場合、どうすればよいか?
- マスクの着用
- 紫外線対策
など
剥脱性口唇炎のケアについては、自分にあった適切な対処法がわからないため、インターネットなどで情報を集め、自己流でケアされるケースが圧倒的に多いという印象があります。
口唇の適切なケアについては、それぞれの剥脱性口唇炎の状況に応じて大きく異なります。
これまでの経験上、当薬局には皮膚科などのクリニックで剥脱性口唇炎と診断されてご相談に来られる方は非常に珍しく、ほとんどの方はインターネットで調べたりして、「自分は剥脱性口唇炎である」として相談に来られます。
その中には明らかに剥脱性口唇炎とは関係のない疾患の場合もあります。
剝脱性口唇炎に関しては自己流のケアの仕方が反って症状を悪化させているケースが少なからずあることに注意が必要です。
当然、ご自身の口唇の状態にフィットしたケアを正しく行うことによって症状が好転する可能性は大いに高まります。何よりも大切なことは、ご自身の口唇の状態をしっかりと認識することと適切なケアの仕方を知ることです。また経過とともにその状態や適切なケアの方法は変わってくるということです。
このケアの仕方は相談者ごと、さらにはそのステージごとで変わります。ずっと同じことを続けられるのは、最終的に状態が安定し、剝脱性口唇炎から口唇の荒れに近づいてきた時だけといっても過言ではありません。
したがって剝脱性口唇炎に悩まれる方には、とにかく自己流に陥らず、専門家の適切なアドバイスを受けていただくこと。それが改善の近道になる可能性が高いことをご理解いただきたいと思います。
