何故かわからないが、新規相談が相次いでいる・・・
日本全国にこれほどまでに口唇炎に悩んでいる人がいるとは・・・
本当に驚きだ。
通常なら、西洋医の診断の下、正しい外用薬の使用がなされれば、そこまで難治性になることなく治っていくとは思うのだが、一部の人では状況判断に誤りがあったり、対処法をミスしたりして、どんどん状況が悪化していくのだろう。。。
こちらに相談に来られる人のほとんどがそのような経過を経て、当方に相談に来られる。
口唇炎に関しては、かなりの症例を経験しており、西洋医学の外用薬を含め、それぞれの口唇の状況に応じて、ほぼ的確にアドバイスができるレベルになっているという自負はある。
薬剤師として医師から処方された外用薬、または市販の保湿剤などの使用の可否、ならびに使用法を伝えることで、炎症状態からの離脱、ならびに対処法の誤りを是正して正しいケアはもちろん、東洋医学的視点からの漢方処方、さらには栄養学的視点からの代謝改善、日常生活での注意点などなど、口唇炎を中心に多岐にわたる指導を行っている。
精神的に不安定で、「これは早々に打ち切りしないと・・・」という方や、神経質になり過ぎて、こちらのアドバイスがほとんど耳に入らない方がおられ、そのようなケースは相談を中止する。
またこちらは死ぬほど頭を回転させ、この状況から脱するための方法を試行錯誤しながら必死で考えているのに、自分の感覚との差異、金銭的な経費負担などの事情から、やや攻撃的な言動をされる方、不信感を抱いている方、相談時の言動などで当方と相性が合わない方に関しても、早々に相談中止をさせていただいている次第である。
しかしながら、この疾患を乗り越えて、口唇炎を改善し、悩まなくて済む生活を取り戻すために信頼関係を構築でき、前向きに望んでいただける方に関しては、かなりの確率で改善に導くことができているという自負もまたある。
とにかく新規相談が増えると、こちらの精神的負担が多大となり、それでメンタルがやられてしまって心が折れた経験を幾度となく繰り返し、漢方薬局の廃業を真剣に考えてはいるが、それでも何とか踏ん張って、本当にいろいろな症例を経験し、「剥脱性口唇炎は、こう考えていけばよい!」という1つのストーリーができ、いずれの症例(各個人で異なる多彩な症状であっても・・・)でも、そのストーリーの軌道にうまく乗せることができれば、かかる時間と費用の差はあれど、改善に向かって走ることができる。
自分自身は偉そうなことを言うつもりはないし、剥脱性口唇炎を治す名人でも何でもない。
ただただ各個人の病態把握を行い、それを改善する方法を真剣に考えて対処するしかできない。
その対処がこれまで各人が経験してものと異なるだけだ。
治る人は治るし、治らない人は治らない。
治る人の割合が多いだけで、各人がどちらになるかは僕にはわからない。
そんな中で1つだけ確実なことは、間違ったケアで散々な目にあってしまい、不安感バリバリで初回相談に訪れた方に対して、自信をもって、その人に応じたアドバイスをすることで今までにない安心感を与えられることだ。
神経過敏の方は対象外だが、ここに相談に来られる人は全員、不安感を抱えている。それはどうしたら治るのか、日常のケアはこれで正しいのか・・・、そこに自信がないのが大きな要因だ。
初回相談時に、外用薬の使用の可否・使用法・ケアの仕方などを自信をもってアドバイスすることでいずれの人も安心でき、それで改善に向かっていくから、それが安心感となる。
その安心感がやがて信頼となって前向きに漢方相談できる土台となるのである。
とまぁ、言いたいことをババっと記してみたが、結局何が言いたいかというと、難治性の剥脱性口唇炎になってしまった方は、「路頭に迷っている」状態に陥っているから、その迷いから、正しい道筋を照らしてやることで、みんな安心して、当方に任せてくれるようになるということだ。