浸出液について ~その3~

浸出液が止まらず、たとえ少量であったとしても延々と出続ける場合には、それなりの対処が必要になってきます。

 

前述したようにこのパターンの方々は総じて病院での標準治療を長期間行っているため、ステロイドなどの外用薬は使用歴があり、それでも止まらない状況となっているわけですから、同様の処置を施したところで止まるわけがありません。

 

したがって長年の経験から培った剥脱性口唇炎の浸出液漏出パターンに特化した使用法を行っていきます。

 

具体的な使用法については、炎症系なのか、免疫力低下系なのかなど、その人の状況に応じて細かく設定しているため、ここで詳細を延べることは控えますが、この使用法並びに漢方の服用にて難治性の浸出液漏出はかなりの確率で改善させることができるようになっています。

 

一方、これらは難治性の浸出液漏出パターンに特化しているため、急性口唇炎で多量の浸出液が漏出してしまっている場合には無効であることが多く、このような場合には皮膚科等の専門医の適切な診断が不可欠になっています。

 

おそらくこの投稿をご覧になっている方の中にも、このような状態の方がいらっしゃると思います。その中には保険適応内の漢方を使って対応したいと考えている人もいるでしょう。

 

炎症系の場合は、これまたやや特殊な方剤を使います。ただしこれは保険適応にもなっている方剤をベースにしているので、漢方を勉強している専門家なら、その処方を導き出すのも可能だと思います。 

 

一方、免疫力低下系の場合は、保険適応内ならたとえば補中益気湯などの補気剤や八味丸などの補腎剤を使ったりすることになると思いますが、これまでの経験ではそれらの方剤では全くの役不足であるケースが多く、もっともっと根本的な部分にアプローチできる方剤を使用しないと改善できないと思われます。

 

何度も言うように、剥脱性口唇炎の漢方による改善に関しては、従来の弁証論治はほぼほぼ意味をなしません。逆に改善には余計ともいえる体質的特徴を組み込んで、改善させるのには程遠い方剤選択になってしまう危険性があります。

 

これまで精神的に限界まで追い詰められるほど、この疾患と向き合ってきましたが、重要なことは口唇表皮の組織構造を立て直すこと、ただこの1つのみです。

 

また浸出液が出ている場合には、とにかくこの浸出液を止めることが何よりも先決で、止まらないことには組織構造を立て直すことなど不可能であることをしっかりと認識したうえで対処する必要があります。

 

浸出液漏出パターンの剥脱性口唇炎に悩んでいる方も、間違ったケアをしている人が少なからずいるので、とにかく自分の現状にフィットしたケアを徹底し、そのループから離脱できる環境を自身で作っていくことが大切です。

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