剥脱性口唇炎 雑感

剥脱性口唇炎の経験症例が増えて、これまでに自身が考え、悩んできたことをツラツラと書いていこうかと考えてます。

 

剥脱性口唇炎に関しては、非炎症性疾患であり、病態は口唇表皮細胞の整列およびオーバーターンの乱れによるものと考えています。

 

本来、4日で秩序正しく、かつ順序良く剥がれる代謝で回っていたものが、口唇に対する過度な侵襲(リップの多用、自分で剥がすなどの行為)によって表皮細胞が大きく剥がれ、その剥がれを原因に、その秩序と順序が壊れ、表皮細胞の整列およびオーバーターンが崩れた状態が基本の病態であると現時点では結論付けています。

 

無論、これはあくまでも症例を通じての知見であり、論文や研究ベースの話ではないのであしからず。

 

この状態で形成される表皮は、通常の細かな皴を無数に持った表皮構造とは異なり、皴が消失し、自分が「膜状表皮」と呼んでいるようなブロック状の表皮構造となります。

 

このブロック状の表皮構造になってしまうと本来持つバリア機能が消失し、外的刺激の侵入を許してしまいます。

 

たとえば唾液、口腔内雑菌、食物の色素、紫外線などなど

 

剥脱性口唇炎の症例では黄色く着色したり、凹凸感が出たり、または柔軟性が消失し縦に亀裂が生じたりと多彩なパターンが出てきます。

 

このうち、黄色く着色するのはほぼ確実に自身の口腔内環境と唾液の影響を受け、その環境が悪ければ悪いほど黄色い着色の度合いが強くなってくる印象があります。

 

ただしそれも膜状表皮のバリア機能の程度とリンクしている部分があり、口腔内環境が悪くてもバリア機能が一定働いていれば、黄色味は少なくなるし、口腔内環境がそれほど悪くなくてもバリア機能が機能していなければ、着色度合いが強くなる。

 

つまり着色の度合いは、口腔内環境と表皮のバリア機能の2つである程度、決定づけられるのではないかと愚考しています。

 

したがって黄色味を減少させていくためには、というより剝脱性口唇炎を改善していくうえでは、この着色は非常に厄介でそれを軽減させないことには改善していかないことが多いため、着色が強い場合は、そこからの離脱が1つのポイントになってきます。

 

そのためには口腔内環境を是正するための正しい口腔ケアが必要です。

 

剝脱性口唇炎では、口唇に対し著しい不安を持って不必要なケアを行っている方がいる一方、口腔ケアに関しては無頓着というか、あまり意識が及んでいない方がいるので、着色しているような場合は、ぜひ口腔ケアを意識して取り組んでほしいところです。

 

どんな口腔ケアが必要なのかについて知りたい場合は、こちらにご相談いただければと思います。

 

つづく・・・

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